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2006 日本女子サッカーリーグ(mocなでしこリーグ)は、2006年5月から11月まで開催。この年から外食およびブライダル産業を営むモック(moc)と3年間のスポンサー契約を結んだためリーグの略称が「mocなでしこリーグ」となり、ユニフォームの袖につけるワッペンや試合会場での看板等も変更されたが、会場に掲揚されるリーグ旗はL・リーグ時代のものが引き続き使用された。 == 概略 == 18シーズン目となるこの大会は、1部リーグ(ディビジョン1)には2部リーグ(ディビジョン2)から昇格のINACレオネッサを加えた8チーム、ディビジョン2はディビジョン1から降格のバニーズ京都サッカークラブ(宝塚バニーズレディースサッカークラブ改め)と新規参入の福岡J・アンクラスを加えた8チームで編成。成績による翌シーズンの入れ替えは1部最下位と2部1位チームとの自動入れ替えに加え、新たに1部7位と2部2位とで入れ替え戦が行われることになった。 この年は4月にAFC U-19女子選手権マレーシア2006(兼「FIFA U-20女子ワールドカップ ロシア2006」(8月開催)アジア予選)、7月に2006 AFC女子アジアカップ(兼2007 FIFA女子ワールドカップアジア地区予選)、8月になでしこリーグオールスター、11月に1部7位と2部2位との入れ替え戦、12月に第15回アジア競技大会(カタール・ドーハ)および第28回全日本女子サッカー選手権大会と多くの試合が予定されたため、ディビジョン1については日程の調整が難航。そのため前年に行った3回戦総当たりをやめ、2回戦総当たりの「レギュラーリーグ」と、その結果により上位と下位の各4チームずつ1回戦総当たりの「プレーオフ」に変更。またシーズン前には前年と同じく「なでしこスーパーカップ」を行った。ちなみに「なでしこリーグオールスター」は1996年の「第4回バレンタインサッカーフェスティバル L・リーグオールスター戦」以来10年ぶりの開催である。 ディビジョン2は前年と同様8チームによる3回戦総当たりであり且つチーム数が増えたため、第61回国民体育大会「のじぎく兵庫国体」夏季・秋季大会の関係で10月初めのみ中断したものの、2006 FIFAワールドカップの行われていた期間にも試合が開催された。 また開幕にあわせてオフィシャル・サポートソング「It's alright!!」(歌・MARKO)を発表。サポートソングの制定は1994年シーズン以来であり、各チームのホーム開幕試合では来場者にCD(試聴版)が配布された。 なお前年に日テレ・ベレーザがひたちなか市総合運動公園陸上競技場で試験的に1試合だけ行った有料試合を、この年も6月18日に同会場の東京電力女子サッカー部マリーゼ戦(小学生以上・前売り700円、当日800円)で行ったほか、浦和レッドダイヤモンズ・レディース(高校生以上1000円)とアルビレックス新潟レディース(前売り大人800円・小中高生300円、当日大人1000円・小中高生500円)がすべてのホームゲームを有料とした。 選手動向では浦和レッドダイヤモンズ・レディースにTASAKIペルーレFCから柳田美幸が移籍し、山郷のぞみ、安藤梢とともにプロ選手契約を結んだ。またかつてスペランツァF.C.高槻に下部組織所属選手としてL・リーグ(→なでしこリーグ)出場経験のあった阪口夢穂がTASAKIペルーレFCへ、同じく上辻佑実が東京電力女子サッカー部マリーゼに入団。所属チームの事情により1年間の空白を経ての復活であったが、ともに戦力として活躍した。一方、伊賀フットボールクラブくノ一では宮本ともみが産休・育休から復帰したものの、宮﨑有香が東京電力女子サッカー部マリーゼへ、原歩がINACレオネッサへと主力選手が流出。9月には窪田飛鳥がアメリカのアマチュアトップリーグ「Women's Premier Soccer League(WPSL)」の「カリフォルニアストーム・オブ・サクラメント(California Storm of Sacramento)」から浦和レッドダイヤモンズ・レディースへ加入し、ベレーザに所属していた2004年シーズン以来の日本復帰となった。 このシーズン、ディビジョン1では日テレ・ベレーザがレギュラーリーグ最終節でTASAKIペルーレFCに敗れ2年ぶりのリーグ戦での敗戦を喫したが、再び対戦したプレーオフ第2戦を3-0で勝利し、つづくプレーオフ第3戦(シーズン最終節)で浦和レッズレディースを降して2年連続の優勝を果たした。 一方、昨年と同様に優勝争いに絡むと思われた東京電力女子サッカー部マリーゼと、リーグ参入からわずか1年で1部昇格を果たしたINACレオネッサはともに下位に低迷し、スペランツァF.C.高槻と伊賀フットボールクラブくノ一もレギュラーシーズンでは苦戦したが、プレーオフでは第2戦で伊賀が残留確定を決め、最終戦でINACがマリーゼに勝利。伊賀は高槻に敗戦したためINACと勝ち点で並んだものの得失点差により順位が逆転し、高槻の入れ替え戦進出とマリーゼの自動降格が決定した。 ディビジョン2では3シーズンぶりの1部復帰を目指してTASAKIペルーレFCなどから選手を補強した大原学園JaSRA女子サッカークラブと、2年連続してあと一歩のところで昇格を逃していたアルビレックス新潟レディースの2強が勝ち星を重ねて昇格争いを抜け出し、そのあとには新規参入ながらリーグ加盟前から実力を発揮した福岡J・アンクラスと、セレクションなどによる強化が実を結んだジェフユナイテッド市原・千葉レディースが激しい3位争いを展開。これら4チームが5位以下のチームに大差をつけて迎えた最終節、1位と2位、3位と4位はそれぞれ勝ち点差で並んだため、得失点差により1位となった新潟が念願の1部昇格を達成。2位になった大原学園は無敗ながら入れ替え戦に回ることとなった。 一方、下位4チームではすべてのチームの勝ち星が1桁に終わり、なかでも最下位のルネサンス熊本フットボールクラブは得点6、失点108、得失点差-102という記録を残した。 リーグ戦全日程終了後の11月11日には入れ替え戦(1試合制)が江戸川区陸上競技場で行われ、それにより高槻の降格と大原学園の昇格が決定。大原学園は2004年シーズン以来の1部復帰となり、高槻はリーグ優勝経験のあるチームとして初の降格となった。 個人記録では永里優季が最多得点(18点)により初受賞したほか、ベストイレブン、「サポーターが選ぶMVP」(後述)を獲得。ベストイレブンではほかに福元美穂、岩清水梓、柳田美幸が初めての受賞。澤穂希がディビジョン1最優秀選手(MVP)を初めて受賞し、ディビジョン2では片桐ひろみがMVPとなった。 またこの年から優勝チームに贈られる1億円のティアラ「アイプリモ なでしこクイーンズ ティアラ」の授与が行われ、日テレ・ベレーザの主将・酒井與恵が初の戴冠者となった。 この年も「なでしこリーグ表彰式」がサポーターを招待して行われ、また「サポーターが選ぶMVP」の投票もインターネットの公式ホームページにより行われ、会場のサポーターの代表者による表彰が行われた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「2006 日本女子サッカーリーグ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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